不耕起草生栽培
畑にぶどうの木とさまざまな雑草を増やすことにより、土壌の中で微生物が増加します。これにより次のような効果を狙っています。
- 1.悪い菌による土壌災害を抑える
- 2.水はけと保水のバランスがとれる
- 3.昆虫、小動物の住みやすい環境
- 4.害虫の天敵を増やし虫害を防ぐ
また、雑草とぶどうの根が競合することにより、ぶどうの木の生命力を高め、持続可能な生育環境を整えることを目指しています。
Admiration for terroir
まるき葡萄酒を経営するGroup Raisonは、全国各地に自社圃場を所有し、
原料づくりから真摯に取り組むことにより、常に素材に対する敬意を持ち、
製品づくりにおいては、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出すことを心掛けています。
これこそが「本質的な豊かさ」であると信じて、
できる限り多くの皆様にこの豊かさをお届けしたいと考えております。
お客様に安心して食べていただけるように、減農薬を目指し、
必要最低限の農薬で栽培しています。
畑にぶどうの木とさまざまな雑草を増やすことにより、土壌の中で微生物が増加します。これにより次のような効果を狙っています。
また、雑草とぶどうの根が競合することにより、ぶどうの木の生命力を高め、持続可能な生育環境を整えることを目指しています。
羊が自由に動き回り、地表を掘り起こし、雑草を食べます。そして羊の排泄物が健康的な肥料となり、土地循環を起こします。表土が耕され、送り込まれた空気から微生物の動きが活発になり、土壌の状態が良くなります。この近代的手法の最大のメリットは、より環境に優しく、自然を破壊しないという点にあります。ワインづくりを通して、美しい自然環境への配慮を心がけています。
まるき葡萄酒のラベルにはぶどうの葉が描かれています。ぶどうの葉は原産地の気候や風の強さにより品種ごと少しずつ形が違います。栽培から真摯に取り組み、それぞれの個性を活かしたワイン造りを心掛けている証として、各ぶどう品種に敬意を表して葉をラベルに取り入れました。
様々な工夫をし、良いぶどうを栽培できる環境を整えています。
面積 | 約50a(100m×50m) |
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土壌 | 植壌土 |
標高 | 420m |
傾斜 | 北傾斜 |
収穫量 | 4725kg~6575kg |
種類 | カベルネ・ソーヴィニョン プティベルドー メルロー マスカットベーリーA |
下岩崎ヴィンヤードのある岩崎地区は、勝沼地区の南部、標高420メートルに位置しています。1186年(文明2年)の雨宮勘解由(あめみや・かげゆ)伝説に端を発する同地は、甲州ぶどう発祥の地として名高く、甲州ぶどうが集団的に栽培されています。畑の形状は、北傾斜地で粘土性の高い植壌土となっています。傾斜地は土地の排水にすぐれ、粘土質の土により保水性も保たれ、良質なぶどう栽培が可能です。また、下岩崎ヴィンヤードは本社工場の敷地内にあるため、まるきのぶどう栽培において実験場も兼ねており、様々な改良を重ねています。特に羊を放牧させる場所を年単位で変え、土壌における成分分析を行なっています。また、木によって部分的に房作り、新鞘管理方法、防除を変え、丁重に観察を行い、より良い品質のぶどうを作るために、管理データを記録しています。その管理データを、七日市場等のまるきのヴィンヤード、レゾン富良野、レゾン塩尻で生かす予定です。
面積 | 約25.4ha(2540m×100m) |
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土壌 | 細粒褐色森林土 |
標高 | 270m |
傾斜 | 南東向き傾斜 |
収穫量 | 22500kg~27000kg(3~4年度見込み) |
種類 | ソーヴィニヨン・ブラン|ピノ・ブラン ピノ・ノワール|リースリング ゲヴュルツトラミネール|ピノ・グリ シャルドネ |
2016年春に新たな北海道事業として始まり、中富良野町西中地区に造成され、苗植がされたレゾン中富良野ヴィンヤード。東に十勝岳を望む、西側南東向きの大変日当たりの良い圃場で標高は270m。土壌は細粒褐色森林土で、かつて十勝岳が噴火した際の火砕流堆積物の影響を強く受けております。土壌中には噴火の際、液体マグマが粉砕されて微粒子になり、急冷されてガラス化したものがあり、天気の良い日は陽の光にキラキラと反射します。畑はやや土が痩せてはいますが、傾斜地のため水はけもよく、今後期待される畑です。ぶどう品種は、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、シャルドネの7種類が植えられました。
面積 | 約8.8ha(880m×100m) |
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土壌 | 礫褐色低地土 |
標高 | 250m |
傾斜 | 平地 |
収穫量 | 13000kg~15600kg(3~4年度見込み) |
種類 | ケルナー ミュラー・トゥルガウ ツヴァイゲルト・レーベ シャルドネ メルロー |
2016年春に新たな北海道事業として始まり、富良野市山部地区に造成され、苗植がされたレゾン富良野ヴィンヤード。標高は250mで周りは東京大学演習林に囲まれた場所にある平地であり、垣根は南北に沿って張られています。すぐ近くには空地川が流れ、富良野地区南部の空地川流域に特有の礫褐色低地土の土壌になります。畑は有機物も多く、かつ礫も多く含んだ土壌なので、肥沃でありながらも保水性と水はけのバランスも良く、中富良野ヴィンヤードとはまた違ったタイプの圃場でもあります。ブドウ品種は、ケルナー、ミュラー・トゥルガウ、ツヴァイゲルト・レーベ、シャルドネ、メルローの5種類が植えられました。
面積 | 約5.3ha(530m×100m) |
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土壌 | 黒ボク土 |
標高 | 700m |
傾斜 | 西傾斜 |
収穫量 | 16000kg(3~4年度見込み) |
種類 | メルロー |
2016年春に新たな長野事業として始まり、塩尻地区に造成され苗植えがされたレゾン塩尻ヴィンヤード。塩尻には5ヶ所のヴィンヤードがあり、塩尻の気候と土壌に合うメルローを植えています。塩尻は標高700メートルと高く、西にアルプスがそびえ、東には美ヶ原といった高山に囲まれた松本盆地の南に位置しています。1年を通して雨が少なく、南風が強い乾燥した土地です。ぶどうの成熟にとって大切な8月から10月にかけて昼間は高温・朝晩は冷え込むという1日の寒暖の差が大きい為、ワイン用ぶどうにとって好条件となっています。土壌は黒ボク土で、通気性、排水性、保水性がすぐれているため、良質なぶどうを栽培することが可能です。